イレッサ控訴審 〈原告が逆転敗訴〉

今日は、イレッサ訴訟控訴審の判決の日でした。

私もこの裁判の判決が直接聴きたくて、今回も法廷に行ってきました。

その判決の内容はニュースにもなっているので、すでにご存知の方も多いと思いますが
“原告側が逆転敗訴”　と言う結果になりました。

 

・・・この判決は・・・私にとって、やっぱりとても納得のいくものでした。

 

裁判が終わり、原告の近澤さんが話していた事・・・

「判決は厳しいものであったが、私たち原告が今までしてきた成果、そのもっともなる事は
私たちがこの裁判を起こしたことで、販売当初は何百人とあったイレッサによる副作用死が
今年の1月から3月の間わずか4人に減ったこと。」

と、そう言っていました。

その言葉を聞いて、あれっ、今までと言ってる事が微妙に違う??そう感じたのは私だけでしょうか。

なんかそれって・・・この判決が出たから“後付け”の話のように感じてしまいました・・・

 

ホントにそう思うのだったら、最初からもっとこの事を声を大にして言っていれば
今まで薬害だと思って、イレッサでの治療を躊躇ってしまい
結局治療できなかった人たちの命を繋ぐ事が出来たのに!!

そう思ってしまいました。 

 

私たち患者はお薬を選ぶときには、いつも賭けをしています。
このお薬が、自分にとって効果があるのか?　無いのか？　って

たとえ、奏効率がたった数パーセントしかないお薬でも
効く、効かない、いつもそのふたつしかない・・・自分にとって、50％の賭け

夢の薬と言われていたイレッサだって、それは同じ事。

そのイレッサを選んで、このお薬に賭けてみよう。
そう思ったからには、やっぱりそれは、選んだ自分達の責任・・・

原告の近澤さんはお嬢さんを亡くし、確かにそれは可哀そうなことだと思うけど
イレッサを選び、この治療にかけよう。そう思ったのは誰よりも患者本人・・・お嬢さんのはず

それを誰かのせいにするのは・・・
残された遺族が、これは自分達のせいじゃない。国や製薬会社が悪いんだ。
そう思いたいって気持ちがあるのかな・・・って気がします。

 

この先　“薬害が野放しにされる判決であり、到底受け入れられない”　
として、原告側は、最高裁に上告する考えみたいだけど・・・

これ以上の裁判は、今、まさに病気と闘っている私たち患者にとっては
不利益にしかならない。そう思います。

 

なんのための裁判なのか・・・?

もちろんこれから治療をしていく患者たちが
そのお薬の真実を知り、そして自分で選んで、治療していけるため・・・

その事を忘れないで進んでいって欲しい。そう思います。

 

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コメント 8

　こんにちは、はじめまして。
すっとずっと前から、読ませて頂いてました。

前回のイレッサ裁判の記事にコメントしようと何度も文章を書きましたが、
イレッサを使用したことない私がコメントしてよいものかどうか悩み、
結局送信できませんでした。

今回の記事を読んで、正に私も思っていたことだなって思いました。
特に

＞イレッサを選び、この治療にかけよう。そう思ったのは誰よりも患者本人・・・お嬢さんのはず

それを誰かのせいにするのは・・・
残された遺族が、これは自分達のせいじゃない。国や製薬会社が悪いんだ。
そう思いたいって気持ちがあるのかな・・・って気がします。


この件、遺族なら、多かれ少なかれあるのかもしれないと思いました。
そうしないとやっていられない思いがあるのかなって。
何かにすがるって言うより、　何かに打ち込むというか・・・。
それが裁判だったのかなって。
もちろん、意思の疎通がうまくいかない、うまが合わない医師から、
ちゃんと説明を受けていないって思う人もいるのかもしれないけど。

これは、イレッサだけの問題ではありませんよね。
この裁判によって、患者の方々がさまざまな理由でイレッサの治療を受けられなくなってしまったり、現在の産科問題のように、医師が訴訟を恐れて
減少したり希望しないなど、未来の医療に支障が出ないようにと願います。

NONさんも、エンドレスの治療でおつらい事もあると思いますが、いつまでも元気でブログアップしてくださいますように。
楽しみにしてますからね~♪
by あーちゃん (2011-11-16 09:32) 

私もイレッサを使ってはいませんが、この裁判の事はNONさんのブログから興味を持って見守って来ました。
薬はその人にとって病気の質に？よって妙薬でもあり、毒薬になるかもしれませんね。『これから治療をしていく患者たちがそのお薬の真実を知り、そして自分で選んで、治療していけるため・・・』のNONさんの言葉通りだと思います。亡くなった患者さんの遺族は不服かもしれませんが、イレッサによって救われている患者さんも沢山居る事を知って欲しいですね。イレッサに限らず、これからは製薬会社は研究を重ねて効果のあるお薬を作り、都合の悪い事を隠さず、真実を知らせ患者さんに希望の光を与えて欲しいと思いました・・・拙い言葉でご免なさいね。
NONさん、寒くなりますので体調に気をつけて下さいね(^_-)-☆
by ちゃーちゃん (2011-11-17 14:35) 

　前にもコメントさせていただきました。　母がイレッサを服用して３カ月になります。　副作用の湿疹もひどくなってますが、胸水がなくなり腫瘍も小さくなり効果がでています。　　NONさんに尋ねたいことがありコメントしました、白髪染めをしたがってるけど良いのでしょうか？？
どこで調べても答えがでないので、NONさんなら・・・と思いまして・・・

記事にもあまり関係なく、突然のコメントで申し訳ありません(__)
白髪が目立つと母の外出が少なくなりそうで・・・

NONさんの記事をみてると、なんか希望がでます！　書き続けてください！
by さけみん (2011-11-17 23:22) 

はじめまして、私もこの裁判は気になってました。そもそも抗がん剤は多かれ少なかれ副作用はあるもので、それを承知で治療にかけている訳ですから、それを国や製薬会社のせいにする今回の裁判は違和感をおぼえます。この治療でいいほうに進んでいる人もたくさんいるわけで。そういう人たちにしてみたら、なんなんだ！っていう気持ちですよね。そういう人たちのためにも、発信していってくださいませ。
by なおちゃん (2011-11-18 19:48) 

★あーちゃんさん
はじめまして♪
そして、ずっと前から私のブログを読んでいて頂いて
ホントにありがとうございます。

あーちゃんさんが言うように、これはイレッサだけの問題じゃない。
そう、私も思います。
一番は、やっぱり担当医との意思の疎通・・・
そこが問題なんだと思います。
どんなお薬を選ぶのにしても、きちんと医師と話し合い、納得して選んでいれば
新薬とはどんなものなのか
ちゃんと説明がなされていれば
たとえ、最初はわからなかった、解明されていなかった副作用がでたとしても
こんな問題には発展していなかったのかな。って思います。
当時治療に携わっていた医師たちは、色んな事情により出て来てはいませんが
私はどんな説明の元、治療していたのか・・・
それがとっても知りたいです。

あーちゃんさん、イレッサを使っているとか使っていないとか関係ないと思うので
これからも色んな意見を聞かせて下さいね。
あっ、もちろん、いつものくっだらない（笑）ブログ記事にも、コメントして下さ～い＾＾
by NON (2011-11-19 16:15) 

★ちゃーちゃんさん
ちゃーちゃんさん、拙い言葉だなんてとんでもないです。
私の方こそ、思っていることが上手く伝えなれなくて・・・
なのに、いつも真剣にコメントしてくれて、ホントにありがとうございます。

このイレッサ問題、双方が納得して終わる。
なんてことは、絶対に望めないと思います。
だけど、この問題がきっかけとなって
これからのお薬の開発、販売に、いい意味で影響がでる。
そんな風に進んでくれれば、そう願っています。
by NON (2011-11-19 16:27) 

★さけみんさん
お母様、イレッサの効果がでて、ホントに良かったですね＾＾
・・・ 副作用の湿疹・・・避けられない副作用ですよね＾＾；
ご質問の白髪染めですが
今まで使っていたものでも、一応パッチテストをしたほうが安心だと思います。
やり方は
http://www.hoyu.co.jp/basic/point/patch_test.html
にも載っています。
ただ、頭皮に湿疹が出来ているようだったら、植物100％のへナか
もしくはヘアマニキュアの方がいいかも。
ただ、色味は少なかったり、根元が染められなかったりと、その辺が問題ですが・・・
とりあえず、パッチテストが問題なかったら、染めてみて下さい。
闘病中もおしゃれに♪　女性にとって、これは基本ですものね～
by NON (2011-11-19 16:36) 

★なおちゃんさん
はじめまして＾＾
確かに、抗がん剤は多かれ少なかれ副作用はあるものですよね。
いくら副作用がない、夢の新薬だ。そう言われたとしても・・・
抗がん剤である以上、副作用に対しての覚悟は必要だったんだとおもいます。
このお薬がまったく効果がないお薬だったら、それは薬害なんだと思うけど
これだけたくさんの患者さんたちの、その命を繋いできたお薬だから。
これからも、このことだけは伝えて行きたい。そう思っています。
by NON (2011-11-19 16:47)