ガンマナイフパーフェクション☆治療のまとめ

今回の記事も、過去の治療のまとめです。
（めちゃめちゃち長文です。ガンマナイフパーフェクションに興味の無い方はスルーしてくださいね～）

 ＊色が変わっている文字は、クリックすると過去記事にジャンプします＊

      　=ガンマナイフパーフェクション=
　（2009年11月30日&2010年4月19日& 2011年11月28日
                               &2012年7月2日&2013年2月18日 ）

これまで過去に3度（ガンマナイフで1度→脳腫瘍１個・ラジオサージャリーで2度→脳腫瘍2個＆1個）
転移性の脳腫瘍を放射線で治療してきた私でしたが
（ガンマナイフ☆治療のまとめ）　＆　（ラジオサージャリー☆治療のまとめ）

2009年11月20日のＭＲＩ検査で、脳腫瘍に動きが出始めた事が分かり
（“やや増大＆増大＆新たに出現”）

その治療法をどうするのか？悩んでいました。

それは、腫瘍だけではなく、脳全体に放射線をあてて治療する　全脳照射　か
今までのように、腫瘍だけに放射線をあてて治療する　集光照射　か。と言うこと。

私が現在もお世話になっているＪ大学病院では、かなり沢山の腫瘍の数があるし
また、まだ眼に見えていない腫瘍もあるだろう事を考え、全脳照射をすすめられたんですが

私としては、今一歩踏み出せず・・・
　＊過去に悩んだ時の記事　（転移性脳腫瘍☆今後の治療方針決定）

気になっていた某大学病院のガンマナイフ科に紹介状を書いてもらい
お話を伺いに行ってきました。

その結果

私が持参した画像（ＣＤ）を診たガンマナイフ科の先生は、沢山の脳腫瘍の数にひと言。

「この病院のガンマナイフで治療が出来ないことは無いけど・・・
この腫瘍の個数は、私でもちょっとたじろいちゃいますね＾＾；」

との事・・・でも、その後に続く

「だけどね、こことつながりのある病院で、今、最新の機械で治療できるところがあるから
そこに行けば、この数でも楽に治療出来ると思うよ」

と言う頼もしいお言葉をいただき
伊豆地方にある病院を紹介していただいたのがこの治療法との出会いでした

＊治療1回目：2009年11月30日（計１６か所・1時間30分）＊

治療当日の朝8時に病院に入り、入院手続きをしてから早速治療の準備です。

　

例のフレームを付け、先ずは（めちゃめちゃ長い時間をかけた）MRI検査をしました。

画像診断の結果：16個の転移性脳腫瘍を確認

機械に頭を固定して、ガンマナイフパーフェクション。いざ！本番

16個あった腫瘍すべてに照射するのにかかった時間は、なんとたったの1時間30分で済みました。

これは、今まで私が受けた治療では考えられないような短い時間での終了です。

照射自体も、病巣以外への照射はほとんど無く
（今までは、丸い点の組み合わせで腫瘍の形に沿わせて照射していた為、どうしても腫瘍以外の部分にも照射してしまっていたが、この機械は丸い点だけでなく、楕円の点にも出来るので、複雑なかたちの腫瘍にも合わせやすい＝腫瘍のみに照射できる。）

必要最低限の放射線で治療できるので、治療後の浮腫みも出づらい
（治療前の腫瘍の状態にもよります。）

などなど、その他にもいろいろな利点があるようです。
（このお話は、あくまで私が先生とのお話でそう理解したものなので、もしかしたら勘違いしている部分もあるかも知れませんがご了承してくださいね。）

その後、約2か月後の検査では、16個あった腫瘍のすべてにおいて、縮小が認められました。

そして、もっとも気がかりだったこと　“新しく認められた腫瘍は今のところ無し”
と言うことも分かり、その後も暫くは安心モードで過ごしていたんですが・・・

 

＊治療２回目：2010年4月19日・計6か所＊

2010年3月31日のＭＲＩ検査では
すべて縮小傾向にあった腫瘍たちのうち、半数近くが増大傾向にある。という悲しい結に＾＾；

検査してもらったＪ大学病院での診断は
治療部位の再発の可能性が高く、同じ腫瘍に対しての再度の治療は難しい。
（総放射線量が大きくなってしまうため）

よって、治療は不可能＾＾；　という、かなりへこむ診断だったんですが・・・

ガンマナイフパーフェクションで治療をしてくれた病院で、再度診断してもらった結果

治療部位の再発らしき所は1箇所で、後は前回治療したところの近くに出来た新しい腫瘍（5個）
ということが判明

また、治療部位の再発箇所であっても、 この治療の場合は同じ腫瘍に数回照射しても問題無い
と言うことが分かり、再度治療してもらえる事になりました。

その後、約1ヶ月半後のＭＲＩ検査では 前回治療した所は、小さくなってるか消滅していました。

その後も腫瘍が綺麗に消え去る所までは行きませんでしたが、ずっと現状を維持。

＊治療3回目：2011年11月２８日・計２４か所・4時間＊

＊治療４回目：201２年７月２日・計１１か所・３時間＊

＊治療５回目：201３年２月１８日・計３６か所・５時間＊

これまでの脳腫瘍の治療回数&個数

　手術：1回→1個
　ガンマナイフ：1回→1個
　ラジオサージャリー：2回→2個&1個
　ガンマナイフパーフェクション：5回→１６個&6個&２４個&１１か所&３６個

治療回数：9回　　治療合計：８７か所

これからも脳転移とうまく付き合おう～～!!!

　＊今後脳腫瘍に動きがあり次第、追加して書かせていただきます＊

放射線治療には色々なものがあり、どれでどのように治療するのが正解なのか？
私にもまだ分かりません。

病院においてある機械や放射線の違いで
同じ病巣に対しての治療が出来る、出来ないの差もあると思います。

本当は病院同士で情報交換をし、そして最善の治療法を患者に提示できれば良いのでしょうが
つながりのある病院同士以外では、それはほとんどありません。

だから、色々な治療法を知る為には患者自身で調べなくてはならない。
病人をしているのも大変です＾＾；

でも、たとえ素人知識の中でも、自分で調べて判断し、そして選択していくのは大事な事です。
その中で、私の経験が少しでも同病者のお役にたてれば良いなぁ。って思います。

　＊このガンマナイフパーフェクションは、あくまでもひとつの治療法としてのご紹介です。
　　決してこれが一番良い。と言っているわけではありませんので誤解の無いようにお願いします。

＊更に詳しくご覧になりたい方は　カテゴリー：ガンマナイフパーフェクション　をお読み下さい＊

＊ガンマナイフパーフェクションの特徴

1）既存のモデルと比べて治療領域が拡大され、より多くの症例が治療可能となった。
2）照射の際の照射ターゲットの位置合わせや最適な治療のためのサイズの異なるコリメータの交換などすべてがオートマチックになったため、治療時間が大幅に短縮され、患者および医療従事者にとって負担が軽減された。
3）治療計画装置も大幅に改良され、より最適で精巧な線量計画が立てられるようになり、治療精度が向上した。
4）放射線漏洩も大幅に軽減され、患者の安全性が向上した。

参考までに　“ガンマナイフパーフェクション”　を紹介したムービーです。
興味のある方は、見てみてください。

http://www.tmg.or.jp/gamma_knife/perfdemo.wmv

　＊追記
ガンマナイフパーフェクションの金額

　2009年11月30日（1日入院）　￥161,340
　2010年4月19日　（日帰り）　　￥154,300
　2011年11月28日（1日入院）　￥176,870
　2012年7月2日　　（日帰り）　　￥157,300
　2013年2月18日　（1日入院）　￥177,130

支払った金額は、3割負担です（あくまで私の場合で、当時の金額です）
　＝腫瘍の数、放射線の量によっても違ってくると思います＝

　＊なお、ここに書いてあることは、あくまでも私がこの治療を受けたときの治療の仕方
　そして私の見解なので、詳しくは担当の先生などにご確認下さいね。　

タグ：ガンマナイフパーフェクション 転移性脳腫瘍 放射線